KTSの技術研究体験会・意見交換会を実施しました
KTSでは「情報共有」「情報表現」「協働設計」をテーマに日々研究開発を行っております。
2024年1月19日、官公庁・民間企業の皆様にご来社いただき、現在KTSで研究・開発している技術のご紹介、体験会を実施しました。
ご紹介内容
3次元先行設計
2024年2月にリリースした道路排水計画システム「DRAIN_Kit」をご紹介しました。
道路設計の初期段階から排水計画に取り掛かることができるため、従来の2次元設計と比べるとより多くのケースで配置検討ができ、また排水に起因する工期終盤での設計変更を未然に防ぐことが可能です。2次元図面の自動出力機能が搭載されているため、各種図面間の整合確認や、設計変更に伴う複数図面の修正にかかるコストが大幅に削減され、業務プロセスの改善・品質向上につながります。
DXルーム[体験]
BIM/CIMモデルの更なるDX推進を図ることを目的にDXルームを開設しました。
国土交通省では、「インフラ分野のDX推進」の一環として各地方整備局にDXルームが設置され、運用が始められています。現在KTSでは、3Dモデルや流体シミュレーション等の情報表現の1つとして、3Dモデルの空間表現に注力しています。
ARシステムで情報表現[体験]
CADで作成した3Dモデルを電子マップ上にプロットすると、スマートフォンの画面上に実物大のモデルが表示されます。
高精度位置測位機器との連携により、マーカーなしで現地に表現することが可能になりました。
現地からあるいは少し離れた場所から俯瞰することができ、住民説明や調査・計画において威力を発揮します。
VR[体験]
気候変動により近年増加している想定を超えた雨量に関して、これまでの計算式ではシミュレーションができず、そのようなケースに対応することで防災対策の判断が可能となります。
雨水の河川への流入出、排水管の流量、ダムへの流入排出などを粒子法を用いたシミュレーション技術の研究を行っています。
被害を最小限に抑えるための防災対策やダムや水路などの水利施設の設計・改良、海洋開発や河川改修など、安全な国土形成に寄与します。
その他、
- ドローンで撮影した動画からモデル生成
- LiDAR機能を活用したモデル生成
- 3Dモデルを活用できるコミュニケーションツール 等
様々なコンテンツにおいて有益な情報共有・意見交換ができました。
今後とも公共インフラ分野における社会課題解決のため、様々な研究開発を行っていきます。