「V-nas」シリーズでP21ファイルを開き、基準適合検査を実行したところ「外枠の線幅が[1.4]mmではありません。」とエラーが検出されました。なぜでしょうか?
最終更新日:2006年04月19日
文書番号:cadchk0020
問題
「V-nas」シリーズでP21ファイルを開き、基準適合検査を実行したところ、外枠の線幅が[1.4]mmではありませんとエラーが検出されました。
- 見た目枠として作図している要素は正しい属性で作図しています。…(1)
- 自動修正機能で修正し、再度チェックを行うと、エラーは検出されませんでした。…(2)
- その後P21保存後、もう一度基準適合検査を行うと再度外枠のエラーが検出されます。…(3)
なぜでしょうか?
対象製品とバージョン
CADチェッカー(「V-nas」シリーズとの連携機能)
回答・解決方法
■CADチェッカーでは枠のチェックを行う際に、検査対象を以下のように判断しています。
【パターン1:『ファイル-図面設定』で内枠線のスイッチがOFFの場合 】
- TTLレイヤ(CADチェッカーの「チェック項目」の設定で「輪郭と余白のチェック」の 「詳細」ボタンを押したときに設定されているレイヤ)に書かれている要素を枠要素と認識
- ただし、対象要素種別は、線分とポリラインのみ
- また、図面枠線とオンラインに作図されている線分は除外
見た目「枠線」ではない場合でも、上記の属性で作図された線分要素は「枠」として検査対象になります。(以下、「★」とします)
(1)はこの状態です。図面内に枠以外で、TTLレイヤで作図された要素があるかを確認してください。その要素はCADで、手動で編集してください。(レイヤを変更する/線幅、色などの属性を変更するなど)
【パターン2:『ファイル-図面設定』で内枠線のスイッチがONの場合】
内枠線の属性を検査対象とします。
※他の要素は枠線としてチェックしません。
※パターン1で対象となっている要素は無視します。
■枠に対して行っているの自動修正の内容は、【ファイル―図面設定】で内枠線のスイッチをONにし、正しい属性値に設定する、ということです。
※パターン1で対象となる要素に対して変更は加えません。
※この状態で再度チェックを行うと、「パターン2」になり、枠のエラーは検出されません。 (2)はこの状態です。
■このデータをP21ファイルに保存すると、既存の枠線のほかに、内枠線が実要素として出力されます。
このデータを再度読み込んでチェックをすると「パターン1」の問題は残っているため、エラーが再度発生してしまいます。
(3)はこの状態です。この事象に関しては、下記「関連するページ」もあわせてご参照ください。
■これらの問題を解決するためには
図面内に枠線が存在せず、また、枠線ではないが検査対象となっている要素(★の要素)も存在しない場合
自動修正機能で枠の修正を行います。
図面内に枠線のみ存在する場合
枠の自動修正機能は使用せず、枠線を手動で編集します。自動修正機能で枠の修正を行った後、CADで枠線を消去します。
図面内に★の要素のみ存在する場合
自動修正機能で枠の修正を行った後、CADで★の要素を編集します。
図面内に枠線と、★の要素が存在する場合
枠の自動修正機能は使用せず、CADで枠線と、★の要素を編集します。もしくは、自動修正機能で枠の修正を行った後、CADで枠線を消去し、★の要素を編集します。
関連するページ
cadchk0019:V-nasSTDレイヤをP21ファイルに出力しない方法を教えてください。
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